デビュー作『蛇にピアス』で、すばる文学賞と芥川賞のW受賞を果たした金原ひとみさん。
現在は夫と離婚して人生謳歌中といわれています。
そこで今回の記事では、金原ひとみさんのプライベートに迫ります。
生い立ちや思春期真っ只中な娘との生活についても見ていきましょう。
金原ひとみのプロフィール

まずは、金原ひとみさんのプロフィールを見ていきましょう。
【名前】金原ひとみ(かねはら ひとみ)
【生年月日】1983年8月8日
【年齢】41歳(2025年5月現在)
【出身地】東京都
【最終学歴】文化学院高等課程(中退)
衝撃的なデビュー作で世間を賑わせた金原ひとみさん。
12歳のときに小説を書き始め、20歳で小説家として堂々デビューを果たしました。

父親は同大学の小説創作ゼミの顧問を務めていて、中学3年生の金原ひとみさんも参加していたといいます。
そのときは
高校生の姪っ子
という体でゼミに参加していたのだとか。
これだけを見ると順風満帆な幼少期を過ごしたように思えます。
金原ひとみさんは小学校4年生のときに不登校になり、中学・高校にもほとんど通っていません。
よって、最終学歴は「文化学院高等課程の中退」です。
不登校になった原因は明らかになっていませんが、
- 10歳で非常階段から飛び降りたい衝動にかられた
- 15歳からはリストカットを繰り返す日々を送った
というデビュー作と同じくらいの衝撃的な過去があります。
なんでも、自分のからだに苦痛を与えることで騙しだまし生きてきたのだとか。
やってきたことがどうであれ「生きる」という選択をしたのは素晴らしいことですね。
スプリット・タンとは、舌ピアスの穴を広げて蛇のような二股の舌にすることです。
ただ、実際に自分の舌をスプリット・タンにする勇気はなかった金原ひとみさん。
代わりに『蛇にピアス』の主人公にやらせてしまったとインタビューで答えていたことがありました。
過激な性や暴力の描写が話題になった『蛇にピアス』。
著者が主人公と同じく「生」に悩む金原ひとみさんだからこそ、同作品は話題になったのかもしれません。
金原ひとみの現在は!?

金原ひとみさんは2025年現在も小説家として邁進中です。
以下は、金原ひとみさんの代表作と主な受賞歴です。
- 2003年『蛇にピアス』で第27回すばる文学賞、2004年に第130回芥川賞を受賞
- 2010年『TRIP TRAP』で織田作之助賞を受賞
- 2012年『マザーズ』でドゥマゴ文学賞を受賞
- 2020年『アタラクシア』で渡辺淳一文学賞を受賞
- 2021年『アンソーシャル ディスタンス』で谷崎潤一郎賞を受賞
- 2022年『ミーツ・ザ・ワールド』で柴田錬三郎賞を受賞を受賞
主な受賞歴を見ると、かなり優れた小説家であることがわかるでしょう。
『蛇にピアス』に関しては、
受賞作を掲載した文藝春秋は累計118万部を超え、2025年現在も破られず歴代1位の発行部数を記録
という偉業を達成しています。

同作は、女優・吉高由里子さん主演で映画化もされています。

本を読むのが苦手!という方は、ぜひ映画版『蛇にピアス』をご覧になってみてはいかがでしょうか。
金原ひとみは離婚して人生謳歌中

最後に、金原ひとみさんのプライベートについて見ていきましょう。
金原ひとみさんは2005年(21歳のとき)、集英社の担当編集者と結婚しました。
夫は『蛇にピアス』でのデビュー当時から共に歩んできた最強のパートナーといわれています。
そして
- 2007年に長女を出産
- 2011年に次女を出産
しており、現在は2児の母としての肩書きもあります。
ただ、次女を出産する直前に東日本大震災が発生。
当時東京に住んでいた金原ひとみさんと当時4歳だった長女は、父親の実家がある岡山県に一時避難をしました。
そして金原ひとみさんは岡山県で次女を出産。
しかし、夫はフランス移住に伴って一時的に休職状態に…。
産後すぐの金原ひとみさんが一家の大黒柱となっていました。
異国の地で家族を支える精神的プレッシャーも相まって、不安や不満が募っていったという金原ひとみさん。
6年後の2018年には日本に帰国しましたが、一番大変なときの不満が募りに募っていたことで2024年に離婚しています。
金原ひとみさんは離婚したことで、視界が開けたような感覚を覚えているのだそう。
明るくなったとよく言われます。自分でも視界が4Kぐらい明るくなった実感があります。いまだに寝る前にも起きた瞬間にも、離婚できたんだ、と幸せをかみ締めています。
『朝日新聞』より
子ども達が巣立ったら、海外移住を視野に入れているという金原ひとみさん。
色々な選択肢の中で生きていけることに喜びをかみしめているようです。
ちなみに、2025年5月現在41歳の金原ひとみさんには「綺麗すぎる!」という声があります。

たしかに、2児の母とは思えぬ美しさですよね。
プライベートの時間でも、つい小説の題材になるものを探し続けてしまうといいます。
「売れっこ小説家あるある」でしょうか。
これからは第2の人生として、好きなことを自由に楽しむ生活を送って欲しいですね。
まとめ
今回の記事では、衝撃的な小説家デビューを果たした金原ひとみさんを紹介しました。
紆余曲折あった幼少期から一転、小説家として輝き続けている金原ひとみさん。
明るくなったことで、描かれる小説の描写に変化があったりするのでしょうか。
そのあたりの考察も楽しみですね。
これからも金原ひとみさんの活躍を応援していきましょう。